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お知らせ

【ニュースリリース】ゴミ分別をAIが支援する「調布ごみナビ(仮称)」 電通大・調布市・Borzoi AI社が13カ国語で共同試験開始

2024年06月14日

国立大学法人電気通信大学(所在地:東京都調布市、学長:田野俊一、以下「電通大」)、調布市(所在地:東京都調布市、市長:長友貴樹、以下「調布市」)およびBorzoi AI 株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:原宏太、以下「Borzoi AI」)は、産学官連携の活動として、LINEを活用したゴミ分別の支援システム「調布ごみナビ(仮称)」の共同試験の運用を開始しましたので、お知らせいたします。

ゴミ分別支援AI「調布ごみナビ」について

「調布ごみナビ」は、石垣陽特任教授(共創進化スマート社会実現推進機構)、調布市およびBorzoi AIが共同で開発しているLINE公式アカウントに対応したゴミ分別の支援システムです。深層学習による画像認識と大規模言語モデルによる生成AI技術を融合することにより、「調布ごみナビ」のアプリにゴミの品目名の入力や撮影したゴミの写真を送信することで、AIが調布市の分別基準に照らし合わせて適切な分別方法を案内します。(図1)

図1:「調布ごみナビ」の画面

現在、LINEのユーザー数は9,700万人と多くのユーザーにご利用いただいているコミュニケーションアプリのため、多くの市民がゴミの分別に迷った際に利活用することが期待できます。さらに、AI自動翻訳によって実に13カ国語に対応しているため、市役所への電話問い合わせや日本語の案内を読むことが難しい、多様な市民の方々にも幅広くご利用いただけます。
また、GPSの現在位置情報を元に、最寄りの収集袋取扱店やおむつ袋の配布場所を案内する地図検索機能や、粗大ゴミの料金検索や申込みなど、ゴミ出しに役立つ便利な機能も搭載しています。これらの機能を広く市民に提供することで、自治体業務のダイバーシティ対応や、市役所の業務DX化が期待されます。
電通大では、AI、ネットワーク、ロボット、量子技術等を活用して、自律的に進化し続ける「共創進化スマート社会」の実現に取り組んでおり、環境分野への適用の事例として、今回調布市およびBorzoi AIとともに、AIとビックデータを活用した「調布ごみナビ」の共同開発を進めております。

今後の展開

今回、「調布ごみナビ」の本格運用に先駆けて、地域の方々に試験的にご利用いただき、画像処理や大規模言語モデルの性能を評価すると共に、市民の皆様からのご意見・ご感想を頂くことで、より便利で実用的なシステムの構築を目指します。なお、試験運用期間は2024年6月30日(日)までを予定しています(延長の可能性あり)が、現地点で新規の試験ユーザーの募集は行っておりません。将来的には、他の自治体への横展開も検討しています。
電通大は今後も、大学の知見を活かし自治体や企業との連携を通じて、地域課題の解決とDX化に取り組んでまいります。

共同研究の目的 「調布ごみナビ」に実装されているAIシステムの精度向上を図る
共同試験内容 「調布ごみナビ」を、実際にLINEアプリを通じて市民の方々に使って頂き性能を評価する
共同試験期間 2024年4月~2024年6月(3か月間)

詳細はPDFでご確認ください。