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お知らせ

【ニュースリリース】キャンパスや公共空間へAIカメラを導入 ~プライバシーに配慮しながら三密回避、セキュリティ、省エネへの活用を実証~

2021年06月09日

電気通信大学は、KDDI株式会社協力のもと、AIカメラを大学のキャンパスや公共空間へ導入することで、プライバシーに配慮しながら、公共空間での安全確保や省エネを実現する社会実験を行います。
今回導入するAIカメラは、プライバシーを確保しながら人数カウントや出入り検知が可能であり、三密の度合いを数値化することができます。また自動アナウンスにより人々の行動変容に繋げられる他、蓄積したデータの分析によりレイアウトの改善に生かす事も可能です。さらにCO2や温湿度センサのデータと組み合わせることで、換気の状態を最適に保つよう空調や自動ドアを制御することが可能であり、感染症対策と省エネの両立を実現できます。さらに属性検知や表情解析の機能を使えば、キャンパスや公共空間のセキュリティや快適性を向上させることができます。
本学では学内をはじめ、近隣の公共施設や病院等と共同で公共空間へのAIカメラの試験的な導入を進め、実証実験により有効性を検証する予定です。また、市民からみたAIカメラへの社会受容性や課題についても併せて調査します。

実証実験の詳細

■実験開始 2021年6月9日
■実験場所 電気通信大学構内、自治体・病院など
■実験実施者
 横川慎二教授(i-パワードエネルギー・システム研究センター)
 石垣陽特任准教授 (情報学専攻)
■共同実験者
 KDDI株式会社)
■導入するAIカメラの詳細
 KDDI IoT クラウド Standard 「エッジ AI カメラパッケージ」
■将来想定されるアプリケーション例
  • 公園や公共空間における三密の検出とアナウンスによる適切な行動変容
  • 人数カウントや代謝量に応じたエアコンの省エネ制御
  • 指名手配犯の顔データに基づく公共空間(イベント会場やコンコース等)の安全確保
  • 商店における万引き犯罪や迷惑客・クレーマーの対策
  • 保育施設における感情検知技術を活用した安全管理、うつ伏せ寝の防止など
  • 音楽会場、劇場、ライブハウスでの適切な換気タイミングの予測、三密の回避

期待される効果と今後の予定

特に昨今、新型コロナウイルスの変異種や第4波への対策が求められる中、多人数が集まる場所では「換気の悪い密閉空間」を避けることが重要とされています。今回の取組みを契機として、公共空間での安全安心を支えるため、CO2の測定・可視化が広まり、適切な行動変容に繋がることが期待されます。また、公共空間の安全安心や省エネを実現する様々なアプリケーションへの応用や、そこでの社会受容性や課題解決に向けた研究が期待されます。

AIカメラのイメージ

AIカメラのイメージ

詳細はPDFをご覧ください。