このページの先頭です

メニューを飛ばして本文を読む

ここから本文です

サイト内の現在位置

学長室から:大学案内

学長挨拶

2015年1月5日
電気通信大学長 福田 喬

あけましておめでとうございます。

科学界にとって昨年は、STAP細胞騒動で年が明け、その実態が明らかにされるにつれて日本の科学コミュニティの真価が厳しく問われるとともに研究者育成システムの弱点が浮きあがってきたような1年でした。今回の騒動は、日本の科学界に対する信用失墜につながるものと危惧されています。教育研究を主要任務とするものとして、信頼の回復に向けて今まで以上に真摯な努力を尽くさなければならないと思います。ただそのような中で、高効率青色LEDの発明・開発・商品化という日本発イノベーションがノーベル物理学賞に輝いたことや、小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが成功したことなどで、年末近くの日本が喝采に包まれたことは救いでした。

昨年4月より、新しい執行部のメンバーと共に電気通信大学の運営に努めて参りました。8ヶ月が経過したところで、新年を迎えることになりました。
この間、大学を取巻く環境はますます厳しくなり、非常に重要なそして難しい時期に差し掛かって来ていると思います。それだからこそ、状況を冷静に把握しつつ、「知のボーダレス化」、「連携と協働」、「開放性と透明性」の3つを戦略の中心に据えて、総合コミュニケーション科学に関する教育研究の世界拠点として、研究開発、人材育成、社会連携、産学連携、国際連携など大学の全ての活動を積極的・有機的に推進し、教育力と研究力を両輪とする均衡のとれた世界水準の教育研究機関としての地位を不動のものとすべく、改革を進めてゆきたいと思います。

本学は、いよいよ3年後の2018年に創立100周年を迎えます。この記念すべき節目において来し方を振り返るとともに、次の節目に向けてその存在価値をさらに高めるべく、決意新たに挑戦を続けます。社会から信頼され期待される卓越した大学たらんと更なる高みに向かうために、今年も何とぞよろしくご指導、ご支援のほどお願い申しあげます。

大学案内トップ